創世


あなたは もともと そこに いたのです


わたしは ただ
無色の輪郭を なぞっただけ

黒でもない 白でもない
形すら定まらない あなたを


あなたであった広がりは
わたしの指の先から
まるで闇に光を灯すように

見えないものから 視えるものへ
姿を滲ませてゆきました



今宵は 世界が生まれた日
お祝いに 捻子を巻きましょう

伝えるべき歌が 途切れぬように



あなたが あなたを 忘れぬように