偽ノ


絵に描いた花なら 枯れることはないよ


きみがそう言ったのは いつのことだろう
この指で きみの冷たい頬に触れながら
そんなことばかりを考えた

手のひらの中で 微かな熱も失われていくのを感じて
そのあと見上げた星空に 信じてもいないお伽話を重ねた


きみが描いた花は ずっと咲きつづける
長い年月が経ち 鮮やかな色は褪せたとしても

真実の花は 偽の花が証す
絵に描いた花なら いつまでも咲くだろうから