エルシア・ラグ・エクリス

Elthia Lag Ecliss

 

「エクリス」の守護者でありながら、自らの死の先に永遠を夢見た罪深き少女

 

「こんにちは、サーちゃん。今日もエルシアに会えて嬉しいですね」

 

『月追いの都市』の物語を歌い語る少女。
記録に残る「エクリス」最後の守護者であり、エクリスそのもの。セレスターラ王国にしか咲かないという、幻想を見せる魔花リプアラに憧れていた。自らの魂は都市に囚われたまま、後継者を長い間求めている。
劇中歌『花ひらく蒼天』の主人公でもある。

 

<story>
まだ都市エクリスが現実世界に存在していた頃、「エクリス」の血を濃く継ぎ、未来と過去を見ることができるほど大きな魔力をもって生まれる。「エクリス」を継承してから時間を止めたかのように幼く見え、いつも優しく微笑んでいるが、感情のない空っぽの心からくる言動は時に狂気に映ることもある。
エクリスの血の純度が高すぎたため、そこに存在するだけで周囲の人間の身体と精神を壊して死に至らしめたことも多い。都市の人々は彼女を畏れて神殿へ隔離し、存在そのものを封印しようとした。
やがて都市エクリスをも破滅へ導き、すべてを幻想世界へ沈めてしまった。エクリスの後継者であるレオゼット(リゼル)には、死の都市から自分が知る運命を語りかけつづけている。それはエルシアにとっては希望を孕んだ遠い未来の予見であり、リゼルにとっては忌まわしい己自身の運命だった。
「エクリス」としてすべてを知る彼女は、何かに疑問をもつことはない。そんな彼女が唯一願ったのは「永遠、すなわち夢のつづき」。それが何を示すのか、誰にも分からない。