ソフィシア・R・エルセレス

Soficia・R・Elceles

 

生まれながらに「エクリス」に祝福を受けた「セレスターラ」に咲く悲劇の王女

「おじさまは、リゼルを愛していらっしゃると思うわ」

 

女・17歳

『月追いの都市』のもう一人の主人公。セレスターラ王国の第一王女。
幼い頃から不治の病に冒されており、自分の心を守るため、死や死をもたらす「エクリス」の意思を前向きに受け入れようと禁書とされるエクリスに関する文献を読みあさっていた。ゆえに死の都市エクリスに憧れのような感情をもつ。とあるきっかけでリゼルと知り合い、彼の孤独に寄り添おうとする。自分がいなくなった後もリゼルが笑えるように、リゼルとサーディンの不仲を取りなしていた。

 

<story>
生まれながらに魔力に関する不治の病に冒されていたため、王位継承者しての教育は受けていない。王女としての最後の務めとして、従兄弟との婚約式を数ヶ月後に控えているが、それ以外は頑固で融通が利かず、何かと突っ走る傾向がある。
かつて大罪を犯して死んだ兄王子(アメシウス)の無実を信じ、真実を探ろうとしていた際にリゼルと出逢った。彼が「エクリス」や父親を嫌う理由を知り、残された時間で何ができるかを考えるようになる。
しかし、リゼルが望むのはあくまで「エクリス」そのものを破壊すること。その治療はソフィシアに苦痛をもたらし、ただ生きる時間を永らえさせるための延命にすぎなかった。リゼルがソフィシアを死の運命から彼女を解放しようとすればするほど、彼女は己の心を見失っていく。そしてソフィシアは、最も口にしたくなかった言葉を言う。「はやく殺してください」と。